
綴れ名古屋帯 ウサギとカメ
今年の中秋の名月は明後日の10月4日です。実際に満月になるのは10月6日のようですが、綺麗な月を眺める事ができる日として昔から日本人の生活に根付いています。 松尾芭蕉は月の俳句を好み、多くの句を残したことで知られています。一番有名なのはやはり...

これでわかる!吉祥紋様解説第4回「菊」(帯写真あり)
「吉祥紋様とは良い兆候、おめでたいしるしという意味を表した文様の総称です。」 菊は中国では仙花と呼ばれ、薬の力を持つ花とされており、日本には奈良時代の終わりから平安時代にかけて渡来したと推定されます。というのも数多くの植物について詠んだ、奈良時代に成立した万葉集の中に1つと...

「美しいキモノ」2017秋最新号39ページ掲載帯のご紹介
今回ご紹介する帯は「大和錦、截金亀甲」です。 截金(きりかね)とは飛鳥時代に日本に伝わってきた技法で、仏画や仏像に広く使われています。金箔、銀箔、現代ではプラチナ箔などを用いますが、細く直線状に切断し、それを筆などで貼り、紋様を表現します。...

これでわかる!吉祥紋様解説第3回「蜻蛉(とんぼ)」(帯写真あり)
「吉祥紋様とは良い兆候、おめでたいしるしという意味を表した文様の総称です。」 トンボは日本画家に好まれ、菖蒲(しょうぶ)の枝に留めて「勝負に勝つ」「勝負につく」といわれ「勝ち虫」と呼ばれています。 また前進あるのみ、決して退かないところから「不退転」の精神を表すため武家社会...


「きものSalon」2017秋冬最新号079ページ掲載帯のご紹介
今回ご紹介する帯は「本袋匠琳、玄武」です。 白と多色の銀を使用した大変美しい帯です。 柄はシンプルなデザインに見えますが、ちゃんと意味が込められています。 「玄武」ですので当然亀をモチーフにしており、甲羅と、そこから放射状に伸びる糸が見て取れます。この糸、実は藻なんです。日...

これでわかる!吉祥紋様解説第2回「四君子」(帯写真あり)
「吉祥紋様とは良い兆候、おめでたいしるしという意味を表した文様の総称です。」 吉祥紋様解説第2回は第1回「松竹梅」で少し触れました「四君子(しくんし)」です。 君子とは「君子危うきに近寄らず」でも有名な「礼儀」・「学識」・「徳」を具えた人の事を中国で言います。その君子の特性...


「きものSalon」2017秋冬最新号017ページ掲載帯のご紹介
今回ご紹介する帯は「綴錦、五穀」です。 一番の特徴は漆(うるし)箔を使用している事でしょう。 茶色い地色は漆箔によるものです。 漆を染みこませた幅が僅か数ミリほどの紙を丁寧に手で織り込んでいます。 柄名の「五穀」は米、麦、豆、粟、稗の五穀豊穣をイメージしており秋にぴったりの...


雑誌掲載情報「美しいキモノ」「きものsalon」
2017年秋号婦人画報様「美しいキモノ」 2017年秋冬号世界文化社様「きものsalon」 両誌最新号におび弘の帯が複数掲載されております。 ぜひご覧ください。 また実際に掲載された帯の紹介もさせて頂きますので どうぞ楽しみにお待ちください。 #メディア情報

箔紋袋帯 綾錦 菊垣
立秋とは名ばかりの暑さが続きますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。 今年の立秋は8月7日からで、この日からお便りを出す場合、暑中見舞いではなく、残暑見舞いになります。あまりの暑さに「立秋の声を聞いて、幾分しのぎやすくなって参りました」のような文例ではなく、冒頭のような切り...


これでわかる!吉祥紋様解説第1回「松竹梅」(帯写真あり)
吉祥紋様とは良い兆候、おめでたいしるしという意味を表した文様の総称です。 吉祥紋様解説第1回にふさわしいのはやはり定番の「松竹梅」ではないでしょうか。 元々は中国の「歳寒三友(さいかんさんゆう)」が日本に伝わってきたものです。中国では...