
「美しいキモノ」2017冬最新号38ページ掲載帯のご紹介
今回ご紹介する帯は「綴れ名古屋帯、細野マイセン」です。 マイセンはドイツのマイセン地方で生産される大変有名な磁器です。豪華にしてもろく、かつ非常に高価な磁器は東洋で生まれ、日々の生活に用いられただけでなく、優れた美術品として人々の目を楽しませてきました。ヨーロッパでも、東洋磁器への憧れが強く、製造の秘密を熱心に探り、試行錯誤を重ねた末についに磁器を作り出すことに成功しました。ドイツには18世紀に磁器製造が伝わり、「マイセン」として大発展しました。今回の帯はロシア・エルミタージュ美術館が所蔵するロシア宮廷のマイセン磁器の名品が日本にて初公開されたときに、ヒントを得てモチーフにしたものです。 3種の別々の経糸の組織を織ることができる手機で、それぞれが違った個性の縦縞を表現しています。濡れ緯の糸を利用しているため帯全体にシャリ感があり、柄だけを唐織して立体感を出しています。盛夏以外3シーズンご利用頂ける帯となります。 帯に関してご質問がありましたらお気軽にメールにてお問い合わせください。 #雑誌掲載帯


雑誌掲載情報「美しいキモノ」
2017年冬号婦人画報様「美しいキモノ」 最新号におび弘の帯が複数掲載されております。
ぜひご覧ください。
また実際に掲載された帯の紹介もさせて頂きますので
どうぞ楽しみにお待ちください。 #メディア情報

これでわかる!吉祥紋様解説第6回「熊手」(帯写真あり)
「吉祥紋様とは良い兆候、おめでたいしるしという意味を表した文様の総称です。」 東京では11月の酉の日(※1)に酉の市が立つ神社が複数あります。 歴史のあるものでは花畑大鷲(おおとり)神社、鷲(おおとり)神社などが有名です。 発祥は花畑大鷲神社で、神社の縁起に応徳二年(1085年)には行われていたとされます。江戸時代に魚、野菜、古着、熊手など色々な露店が並び、賑わっていました。その賑わいを狙い、賭場が開帳されていましたが、これも安政年間には禁止となって、市は寂れてしまいました。 鷲神社は江戸時代、台東区竜泉の長国寺の中に鷲宮(わしのみや)として存在していましたが、明治維新後に祭りの人出が増えたため、台東区千束に移転し独立した鷲(おおとり)神社となりました。現在の出店数は200軒近くにもなり、数十万人の人が訪れます。この酉の市といえば、やはり忘れてはならないのが熊手でしょう。縁起物の熊手は「幸せをかきこむ、客をとりこむ」といわれていて 客商売の人たちによく売れていきます。そのため、帯に熊手が吉祥紋様として使われるのが、おわかり頂けると思います。そして