「家庭画報」最新号【2018年8月号】166ページ掲載帯のご紹介
今回ご紹介する帯は知花くららさんに締めて頂きました
「絽綴袋帯、流水」です。
日本で唯一、本袋絽綴の帯を織ることができるおび弘ですが(おび弘調べ)
今回もやはり刺繍を施すために後で縫い合わせる縫い袋の帯となります。
白無地の絽綴の生地を藍色に後染めし、抜染にて流水取りで色を抜きます。
そこに金彩を一部施した後に刺繍の流れとなります。
刺繍は糸による駒縫いが主で、違う色糸を複数使用することによりメリハリをつけ
立体感を出しています。絽の目は隙間がかなりあるために通常の生地に比べて刺繍が難しく、卓越した技術と経験が求められます。
抜染、金彩、異なった色糸による駒縫いにより動きがある見事な流水が表現され、
本誌の着物とも、大変よく合っています。
帯に関するご質問がありましたらお気軽にメールにてお問い合わせください。