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「婦人画報」2018年1月最新号160~161ページ掲載帯のご紹介

今回ご紹介する帯は貫地谷しほりさんに締めて頂きました「経錦、松四ツ菱」です。

経錦とは、おび弘でよく織られている綴れ織りの帯や緯錦の帯とは異なり、経糸によって地の紋様と柄が織りだされている帯となります。通常は異なった3色(おび弘では4色)の経糸を利用し、この3色が表面と裏に浮き沈みすることにより地紋様や柄をつくりだします。しかしながら経糸を主体とすることにより、柄の大きさも使える色数も制限されてしまいます。奈良時代ぐらいから緯糸を生かした緯錦の発展により、手間が大変かかり色々と制限がある経錦は勢いが弱まりました。時を経て、現在では経錦に緯錦も組み合わせ、色数を増やし、複雑な柄を表現している帯もつくられています。今回の「松四ツ菱」もそういった帯の1つです。

地紋は襷(たすき)紋と、松で表現した菱紋を組み合わせ、その上に平安時代頃に伝わった、蜀甲華紋をアレンジした華紋柄を配しています。紙面上では宝尽くしの訪問着に合わせて頂きましたが付下げ、色無地にも幅広く締めて頂けるおめでたい時にぴったりの帯となります。

帯に関するご質問がありましたらお気軽にメールにてお問い合わせください。

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