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December 4, 2017

「吉祥紋様とは良い兆候、おめでたいしるしという意味を表した文様の総称です。」

「蛤能(よ)く気を吐いて楼台(ろうだい)をなす」という古い中国の言葉が存在します。意味はそのままで、「大蛤が吐く気によって海中より楼台が出現する」となります。蜃気楼の「蜃」ですが中国の古書では蛤の別名でもあり、まさに上の言葉の通り蜃気楼の語源となっています。ただし、もう一つの説があり、中国の薬学の古書、「本草綱目」では竜族の一種である蛟竜に属する竜を「蜃」として、ハマグリと同様に気を吐いて蜃気楼を形成すると記されています。

ハマグリは対の貝しか合わせることがで...

November 15, 2017

「吉祥紋様とは良い兆候、おめでたいしるしという意味を表した文様の総称です。」

東京では11月の酉の日(※1)に酉の市が立つ神社が複数あります。

歴史のあるものでは花畑大鷲(おおとり)神社、鷲(おおとり)神社などが有名です。

発祥は花畑大鷲神社で、神社の縁起に応徳二年(1085年)には行われていたとされます。江戸時代に魚、野菜、古着、熊手など色々な露店が並び、賑わっていました。その賑わいを狙い、賭場が開帳されていましたが、これも安政年間には禁止となって、市は寂れてしまいました。

鷲神社は江戸時代、台東区竜泉の長国寺の中に鷲宮(わしのみや)とし...

October 16, 2017

雀ほど私たちにとって身近な野鳥はいないのではないでしょうか。稲を荒らす害鳥だという人もいれば、様々な虫を食べてくれる益鳥であるという人もいます。どちらに致しましても愛らしい姿は万人が認めるところです。

これからどんどん寒くなるにつれ、この時期特有の真ん丸になった雀たちを街でよく見かけます。防寒対策で羽と羽の間に空気を入れて暖かくしていると言われており、この状態の雀を「ふくら雀」といいますが、ふくら雀を利用した紋様が吉祥紋様と呼ばれるようになったのは「雀が食べてもあまる豊作」「丸々と太った膨らんだ雀」という所から吉祥となりました。

食べす...

September 22, 2017

「吉祥紋様とは良い兆候、おめでたいしるしという意味を表した文様の総称です。」

菊は中国では仙花と呼ばれ、薬の力を持つ花とされており、日本には奈良時代の終わりから平安時代にかけて渡来したと推定されます。というのも数多くの植物について詠んだ、奈良時代に成立した万葉集の中に1つとして菊を扱ったものがないからです。

菊は姿、色、香りに優れているため多くの絵や工芸品の題材にされています。

現代ではほとんど無くなってしまいましたが、9月9日の重陽の節句には菊に綿をかぶせ、香りとつゆをそれに移し、その綿で体を拭くと菊の力により延命、無病、長寿になるとい...

September 5, 2017

「吉祥紋様とは良い兆候、おめでたいしるしという意味を表した文様の総称です。」

トンボは日本画家に好まれ、菖蒲(しょうぶ)の枝に留めて「勝負に勝つ」「勝負につく」といわれ「勝ち虫」と呼ばれています。

また前進あるのみ、決して退かないところから「不退転」の精神を表すため武家社会で好まれていました。

他にもトンボは体が甲冑に似ていたり、枝先に止まることが多いため「頭につく」「頭領になる」ともいわれ、上杉謙信の兜に利用されたりもしていました。

これらの事から男性の着物によく使われる機会も多いのですが女性物に使用しても全く問題はございません。

当然おび...

August 23, 2017

「吉祥紋様とは良い兆候、おめでたいしるしという意味を表した文様の総称です。」

吉祥紋様解説第2回は第1回「松竹梅」で少し触れました「四君子(しくんし)」です。

君子とは「君子危うきに近寄らず」でも有名な「礼儀」・「学識」・「徳」を具えた人の事を中国で言います。その君子の特性にぴったり当てはまる四季を代表する植物として「蘭、竹、菊、梅」が選択され書画に多く使われるようになりました。蘭は春の香りと気品をもち、竹は夏に勢いよく成長し、菊は晩秋の寒さの中鮮やかに咲き、梅は寒中を耐えて最初に咲く花として描かれ、この4つの草花の特徴のように振舞うこ...

July 29, 2017

吉祥紋様とは良い兆候、おめでたいしるしという意味を表した文様の総称です。

吉祥紋様解説第1回にふさわしいのはやはり定番の「松竹梅」ではないでしょうか。

元々は中国の「歳寒三友(さいかんさんゆう)」が日本に伝わってきたものです。中国では

松と竹は寒さに耐え、色も褪せず緑のままで、梅は寒い中一番初めに花が開く

「清廉潔白」「節操」の意味を持ち古来より書画などの題材として数多く使われてきました。

ですから今日、日本でイメージされている「おめでたい」というイメージとは全く違います。

日本では諸説ありますが、ある時代より松は「不老不死」竹は「子孫繁栄」梅...

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