「家庭画報」最新号【2018年8月号】157ページ掲載帯のご紹介
今回ご紹介する帯は知花くららさんに締めて頂きました
「くし袋帯、唐花に孔雀と鳳凰」です。
おび弘ではくし織りでも本袋の帯を織ることができますが今回の帯も前回ご紹介したものと同様に刺繍を施すため、あえて表と裏を分け、後で縫い合わせる縫い袋帯となります。
まずは画像では確認できないぐらい、うっすらと入った羊歯(しだ)の地紋様が入ったくし織りの生地を後染めにより黄蘗色に染めます。その後、抜染と金彩により刺繍部分以外の柄を配します。さらにアウトラインを刺繍し、金銀の駒刺繍を主として様々な刺繍の縫い方で孔雀や鳳凰、立体感がある部分の唐花を表現します。作業工程が何段階にも及ぶ上に刺繍量も多く手間がかかり、その刺繍自体にも高い技術が込められた素晴らしい帯といえるでしょう。
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