「きものSalon」最新号【2018年春夏号】73ページ掲載帯のご紹介
今回ご紹介する帯は賀来千香子さんに締めて頂きました「唐襲、桜舞」です。
おび弘の唐襲(からがさね)は経糸は生立て、緯糸は濡緯(ぬれぬき)の糸を使用するためシャリ感がある帯に仕上がります。拡大写真をよく見ていただきますと四ツ花菱の透かし紋様が入っている事がおわかり頂けます。また桜柄は唐織りにし、立体感がある仕上がりとなっています。柄の構成は能装束でよく見られます、段違いの構図で段の境目はボカシを入れています。
桜だけの柄ですので基本的には3月4月と短い期間しか締めることができませんが様々な細かく高い技術が施されている帯となります。