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「美しいキモノ」2017秋最新号39ページ掲載帯のご紹介

今回ご紹介する帯は「大和錦、截金亀甲」です。

截金(きりかね)とは飛鳥時代に日本に伝わってきた技法で、仏画や仏像に広く使われています。金箔、銀箔、現代ではプラチナ箔などを用いますが、細く直線状に切断し、それを筆などで貼り、紋様を表現します。

この帯の柄は亀甲柄ですが現代でも截金の工芸品などによく利用されています。截金細工の繊細な線を再現するために機はジャガード針の数を800口(※1)と多くし、極細の経糸と、金糸、引き箔(※2)を駆使しているため、その結果、帯というキャンバスに上手く截金を表現できています。

柄がシンプルなため、どのような柄のお着物でも比較的合わせやすく、多用していただける、使いやすい帯でございます。また、亀甲でおめでたいですし、華やかな訪問着に締めて頂くのもよろしいのではないのでしょうか?

帯に関するご質問等がございましたら、お気軽にメールでお問合せください。

(※1)ジャガード針の数を800口…1本の針で何本かの経糸の上げ下げを操作しますがこの口数が増えれば増えるほど、針1本で操作する経糸の本数が減りますので、必然的に細かい柄を表現することができます。

(※2)引き箔…お札などに使われる紙に近い三椏(みつまた)などに漆を塗り、その上に金箔や銀箔やプラチナ箔を貼り、その後細長く裁断します。裁断する太さは30切~120切まで様々です。裁断された箔を、おび弘では手で引き、帯に織り込みます

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